一燈園生活の根本を体験できる2泊3日の研修内容についてご説明します。
西田天香さんの思想や生活(一燈園の作法)に
触れていただく1日
一燈園生活の創始者であり、智徳研修会を開始した、西田天香さんの思想と生活について学び、実際に体験して頂きます。一燈園生活の実地体験の幕開けです。
作務
禅門において、食と坐禅と作務とは、修行の三大要諦です。一燈園においても、作務は行願、路頭とならんで重要な修行の一つです。作務は室内外の清掃の他、いろんな内容の仕事をいたします。
初日の晩から「礼拝と瞑想」を行います。与えられた一日に感謝し、礼堂(修養場)において静坐し、おつとめをいたします。晩課として、晩には般若心経、維摩経偈を中心に誦和します。
その後は、夕食となります。食事は内容、作法共に大事な修行の一環であり、入浴もまた預っている身体を浄めるもので、作法に則り厳修いたします。
大自然と自分自身との対話。
ただ、ひたすらに奉仕する心持ちを大切にしたいのです。
一軒一軒、
下坐の奉仕(六万行願)を行う1日
六万行願についての詳しい説明は研修会の中でありますが、形としては、他家のお便所を掃除させていただくことです。それは一番下の嫌なことを喜んでやらせていただく下坐行です。
「下坐は一切のものを包容する。下坐は地であり母である。」とは天香さんの言葉ですが、下坐は人の心を和らげ、対立や争いを無くし、平和を祈る行でもあるわけです。
下坐の後は、一燈園生活についてさまざまな立場の講師からの講話や天香さんにゆかりのある一燈園施設を見学していただき、下坐の心をより深く理解していただきます。
嫌なことも喜びに変える心持ちでありたい。
与えあうことに喜びを見出すよい機会になるかもしれません。
本来無一物無所有の精神を知る「路頭」を行う日
人間は本来無一物、「自分のもの」というものは何もないのだというのが一燈園生活の根本です。それが路頭ということです。
その上に立って、与えられているかぎりの生命を、何なりと役立つ仕事をさせていただこう、と奉仕していく中で、「生かされている」ことのありがたさを体験するのです。
感謝とお礼で過ごす二泊三日の研修は
しばしば、大きな気づきを与えてくれるかもしれません。