社会貢献活動 一燈園生活の世界平和運動

一軒一軒、下坐の奉仕をつづけてゆく運動「六万行願」

 六万行願とは、とくに他家のお便所の掃除をさせていただくことを通じて下坐の心を養い、争いのない世界の将来を祈り念ずる行です。人の上にならないで下にいること、世の中の人がいやしめる仕事を喜んでやらせてもらうことは、強い者が弱い者を食い、弱い者が更に弱い者を食い、更に弱い者を見つけ出せない弱い者は、強い者のお情けによって生きるかのように見える世界や社会の中とは、反対の行き方でしょう。 そのように行ずることの中には、六つの祈りが込められます。

 六万行願では、単に自分自身のことだけでなく、世のさまざま障りの根を自らの中に見つめていく深い懺悔の心をもって、平和を祈ります。そのようにして一軒一軒と結縁して平和の輪を拡げていくのです。それは、「平和を創造する生活」である一燈園生活が最も端的に形に顕されたものであります。
 このように行願から出発し、下から盛り上がることを旨として、他の世界平和運動と手をとり合って進む一燈園生活の世界平和運動を、L.P.C運動(Life of Peace Creative movement)と呼んでいます。

すなわち、

一、礼拝 拝ませてもらう 二、下坐 一番下の事をさせてもらう 三、奉仕 何なりとさせてもらう 四、慰撫 慰めさせてもらう 五、懺悔 あやまらせてもらう 六、行乞 いただかせてもらう

また、一万戸を願の単位としたところから、この名がつけられました。

 発願以来、地下水のごとく行ぜられて来た行願は、京都・滋賀の府県全域にわたる行願をはじめ、全日本の津々浦々のみならず、遠く海外にまで、その足跡は及んでいます。
 天香さんが請われて海外へ赴いた托鉢は第二次大戦前から、台湾、韓国、中国、アメリカ、インドネシア等へ、生涯で20回以上におよび、現地の人々から天香さんは、日本の聖フランシスとも、日本のガンジーとも称されました。
 現在も、毎年正月に行われる年頭行願、月の霜月行願、毎月の研修会行願、また災害被災地における行願など、六万行願は各地で続けられております。

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