事業奉仕活動

主な活動実績

宗教間対話について

宗教間対話の促進と、相互理解および協力を深める活動:
世界宗教者平和会議(WCRP)と国際自由宗教連盟(IARF)への参加

 戦後、日本の宗教界は「信教の自由」のもと活発な活動をくり拡げるようになります。1947年、同志社総長牧野虎次(まきのとらじ)氏と金光教泉尾教会長三宅歳雄(みやけとしお)氏に天香さんも加わって「国際宗教同志会」が発足します。この会の誕生によって各宗教の対話と協力への土壌が育ち、やがて、世界39か国、300余名の宗教代表者による世界宗教者平和会議(WCRP)京都会議の開催(1970年)に結実します。会議には一燈園当番西田多戈止も列席し、以後WCRP日本委員会の発足とともに委員に就任、常任理事も40年務め、現在は顧問を務めています。
 国際自由宗教連盟(IARF)は、1900年にアメリカのボストンで創設された世界最古の国際的宗教協力団体です。日本の宗教団体としては、今岡信一良(いまおかしんいちろう)氏が戦後創設した日本自由宗教連盟が1952年に初めて加盟しました。
 今岡氏は「自由宗教」ということについて、「自由宗教とは既成宗教のワクにとらわれず自由に、自主的に生きることであり、自分が宇宙の大生命の一員であると信じ、一体となって生きることである」と述べていますが、これには、天香さんとの親しい交流が影響しているといわれています。
 一燈園は1981年にIARFに加盟、一燈園当番西田多戈止は国際評議員をつとめ、副会長にも選出されています。

当番・西田多戈止がローマ法王から特別な按手の祝福を受ける(1990年)

災害支援の足跡

 繰り返される戦争や自然災害の犠牲者や被災者と、わかちあい、ともに手を携えて進もうと、一燈園では折に触れさまざまな支援活動を呼びかけ実施しています。関東大震災や伊勢湾台風をはじめ、近年では、東日本大震災、新潟中越地震、阪神淡路大震災、北海道南西沖地震、雲仙普賢岳噴火等の災害に、義援金をお届けするとともに、避難所や被災者の家々をまわり、行願(トイレ掃除)でお見舞い奉仕をいたしました。国内の災害時には、一燈園を挙げて、また燈影学園在学の高校生の合力も仰ぎながら、現地へ赴いて復旧のお手伝いをさせていただいております。また、インド洋巨大津波、パキスタン大地震、ハイチ大地震等、海外での災害に際しては、被災者緊急支援活動を実施。国連機関や世界宗教者平和会議(WCRP)等を通じて現地への送金を行いました。一燈園生活者は、「一食を捧げる献食募金」として各自毎月一食分の食費を災害時救援準備金として積み立てています。

東日本大震災の被災地、陸前高田市の避難所で行願托鉢を行う(2011年)

ハンド・イン・ハンド 共学共存運動

ユダヤ人の子どもとアラブ人の子どもが一緒に学ぶ学校

 中東の火薬庫と称されて久しいイスラエルでは、ユダヤ人とアラブ人が日常的に一緒に坐(すわ)って話し合うことは今までなかったといいます。その子弟たちが、一つの学校一つの教室で昔からの友人のように協力しあい、仲良く同じ目標に向かって活動する。それが、1998年に実現した「ハンド・イン・ハンド(手をつなぐ)」共学共存運動です。この運動は、日常的な課題を共にする中に生まれる何気ない思いやりの繰り返しによってこそ、いつの日か政治的な問題についても仲良く話し合えるようになるという確信に基づいています。今ではハンド・イン・ハンド教育は国際的に認められるとともに、教育制度の一環としてイスラエル政府も公に設置を容認しています。運動は世界中の支援者からの寄附金によって支えられ、現在では生徒数が1000人を超え、4つの学校を構えるまでになりした。これは、アラブ人とユダヤ人が平和に共存できるということを事実で証明するものです。
 一燈園では、イスラエル在住の光友の方々と連携して、ハンド・イン・ハンド運動を支援する祷援会を作り、運動を応援しています。

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