事業奉仕活動

一燈園当番(理事長)ご挨拶

 一燈園同人が懺悔奉仕の生活に専念するために起居した建物は、かつて京都鹿ヶ谷の地にありました。天香さんはこの建物を“一燈園の門”とも呼んでいましたが、それには、新参の一燈園同人であっても、一燈園生活が板についてくれば、供養托鉢(たくはつ)先を社会から広く求められるとの意が込められていたと思われます。
 しかしながら、一燈園生活の要諦(ようてい)は、在家の生活を離れることなくして懺悔奉仕の報恩行(ほうおんぎょう)にいそしむことにあり、その中には、結婚して家庭を築き、子供を育て、老病者を看護するといったことがらも自ずと含まれてくると考えられます。
 天香さんのよき理解者であった滋賀県の素封家西川庄六(にしかわしょうろく)氏は、一燈園生活のこうした発展完成の可能性を見、強い熱意から現在の光泉林の土地の寄進を申し出られたのでした。
 光泉林を預かった一燈園生活者は、一燈園生活にとってあるべき財の扱い方、あるべき家庭のあり方、師弟の教育のあり方、老病弱者への接し方、冠婚葬祭等の儀式のありかた等の様々な実験・研究を実践してゆきました。また、そこから発展して、一般社会への応用の可能性、特に日々の生活を見つめ直すことから世界平和の基礎固めを願ってゆく将来世界真平和(しょうらいせかいしんへいわ)の運動が花開いて参りました。
 光泉林において蓄積醸成されてきたこれらの実験・研究は、現在七つの事業へと大別され、日々さらなる研鑽が積まれております。

一燈園当番(一般財団法人懺悔奉仕光泉林 理事長)
西田 多戈止

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