一燈園とは

「宣光社」 ― 預かった財物を争いのない平和な世界のために運用経営する機能

 天香さんは、「つまるところ、世間のいろいろな争いは我執ということからはじまる。我執を離れて、自分を利すると同時に他をも利する方法はないものか?」と探求してゆきました。そこから、「あらゆる財物は、お光り(大自然、神、仏)からの預かり物である。本来個人が所有すべきものではない」(無一物無所有)という理念のもと、お預かりした物を正しく運用経営するという、一燈園生活の新たな機能が見いだされることとなり、これを「宣光社」と呼んでいます。京都・山科の地にある一般財団法人懺悔奉仕光泉林も、財を正しく預かり運用しようとする宣光社活動の一つです。

 宣光社の活動は、実際に財物を預かり運用経営するものですから、その預かり方が適切であったか、我執にとらわれたり、財物本来の価値や可能性を損ねたりするようなことがなかったか、常に慎重に点検してゆく必要があります。「無一物無所有」という一燈園生活の基本を忘れないよう、一燈園では、毎年一回全員が路頭に帰る習わしとなっています。

天香さん揮毫の「三円相」。下の二つの円は一燈園と宣光社という一燈園生活の二つの機能をあらわし、両者が一つのものの裏表であって本来不二であることが上の大きな円(天華香洞)によってあらわされている。無所有の一燈園と、所有を預かる宣光社の両立、一体を図ることは、一つの大きな試みであり、天香さんの永年の理想でした。

三円相図

さまざまな宣光社活動

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一燈園(一般財団法人 懺悔奉仕光泉林) 〒607-8025 京都市山科区四ノ宮柳山町8番地の3 Tel 075-581-3136 Fax 075-581-3139