お知らせ

総路頭がおこなわれました。

  • 2021年10月11日

 2021年10月3日(土)、年に一度、過ぎた一年を振り返り、来たる一年に向けて原点に立ち返る「一燈園総路頭」が厳粛に執り行われました。今年の秋は暑さが尾を引いていますが、この日の気温は29.7度、真夏日に近い秋晴れの一日でした。一昨年までは毎年8月に、右肩上がりの夏の暑さを鑑みて昨年は11月に実施されましたが、10月の今回は半引張がぴったりの過ごしやすい日和でした。参加者は、同人をはじめとする路頭者47名、光泉林を預かる側として全国光友会会員12名と各事業部職員27名で、総勢86名となりました。

 総路頭に先立って、いらん寮では午前8時30分から光友世話人会が開かれました。野田龍三預り当番・水野友晴預り副当番を中心に、光友会世話人方が北陸・関東・九州等からご参集くださり、同人路頭中の預かり方が確認されました。世話人会に出席した西田当番は総路頭を芝居になぞらえ、ひとつの舞台は各自の芝居の総和として成り立つ、したがって一人ひとりが「どう祈るのか」、「どう振る舞うのか」を懸命に考えて役割を果たすかどうかが舞台の成否を決める、と述べられました。

 

 

 

 午前9時、照る日の鐘が鳴り、総路頭がはじまりました。西田当番、野田預り当番の挨拶を経て全員学園グラウンドを出発、門前の橋上で光泉林の金庫の鍵を預け、路頭者は本来の無所有・無一物の姿に戻りました。その後、預かる側の合掌に見守られながら粛然と整列して疏水沿いを進み、諸羽神社へ向かいました。9時40分、諸羽神社着、全員で参拝をすませ、世話役である木村右次氏の指示に従って本殿・神楽殿・境内に分かれて約一時間、掃き掃除、拭き掃除、草引きに勤しみました。何度替えてもたちまち真黒になるバケツの水を見ながら、一年という時の重さと、それを思い起こさせる総路頭という行事、またその機会を祷作した天香さんへの感謝、様々に思いを巡らせる時間となりました。清掃後は、順にお茶をいただきつつ片づけです。秋分を過ぎたとは思えない日差しのもとで動いた後の冷たいお茶は、何にも勝ります。

 

 

 10時40分、光泉林からの使者として松浦有太氏、佐藤武氏が到着しました。帰林の要請を受けた西田当番は、同人方の意思を確認して要請を受諾、使者を先頭に路頭者一行は諸羽神社を後にしました。疏水をたどってもと来た道を引き返し、再び預かる側の合掌に迎えられながら、11時に光泉林に帰着しました。 

 

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