お知らせ

WCRP創設50周年記念式典に参加しました。

  • 2021年12月17日

 2021年11月24日(水)、世界宗教者平和会議(WCRP)創設50周年記念式典・シンポジウムが国立京都国際会館メインホールで開催されました。第一部が式典、第二部がシンポジウムという構成で、テーマは「共にすべてのいのちのために Our Heart for All Beings 〜宗教協力の新たな扉〜」でした。当初は昨年11月に開催が予定されていましたが、コロナ禍のため一年延期となり、今回の開催は対面とオンラインを併用する形でおこなわれました。一燈園からは、西田多戈止当番をはじめ、7名が参加しました。

 

 

 第一部の記念式典は、高地敬氏(日本聖公会京都教区主教)の司会のもとはじまりました。次に、開会挨拶に先立ち、「平和の祈り」の時間が設けられました。サンメッセ日南から移送され、前日に運び込まれた「サヌカイトの鐘」が舞台中央に登場し、振袖姿の青年部会幹事の打鐘を合図に、全員が地球に感謝とお詫びの祈りを捧げました。次いで、WCRP 50年のあゆみを振り返る映像が上映されました。WCRP日本委員会会長である庭野日鑛氏の開会挨拶につづいて、大柴譲治氏(日本宗教連盟理事長・日本福音ルーテル教会総会議長)、アッザ・カラム氏(WCRP国際委員会事務総長)、山下泰裕氏(JOC会長)の来賓三名から祝福のメッセージが寄せられました。

 

 

 式典の中盤には、1970年の発足当初からWCRPを支えた物故者を追悼する場も用意されていました。諸先達の名前がアナウンスされ、生前の写真が映し出されるなか、日本委員会の役員が順に壇上の献花台に御花を供えました。西田多戈止当番も、献花者を務めました。

 

 

 式典の最終プログラムは、平山晶子氏(ピアノ)、まほろば遊氏(歌)による「被爆ピアノコンサート」でした。「被爆ピアノコンサート」は、ピアノ調律師・矢川光則氏によってはじめられた平和啓発活動です。故障したり不要となったピアノを修理し、ピアノのない国や施設に送り届ける活動をしていた矢川氏が、たまたま被爆したピアノと出会ったことがきっかけとなっています。活動の輪は広がり、今年は各地で100回を超えるコンサートがおこなわれたそうです。式典で使われたピアノは、1945年8月6日、広島市西区、爆心地から2キロの地点で被爆したもので、「幻想即興曲」や「ジュピター」の演奏が披露されました。

 第二部のシンポジウムは、司会を深田章子氏(円応教海外布教センター所長)が務め、前京都大学総長で人類学・霊長類学者である山極壽一氏、宇宙飛行士である山崎直子氏による基調講演からはじまりました。講演後は、式典実行委員長である大西英玄(音羽山清水寺成就院住職)をコーディネーターに、4名のパネリスト、河村忠伸氏(秋葉山本宮秋葉神社権宮司)、宮本泰克氏(妙智會教団事務局長)、三宅薫氏(金光教泉尾教会教師)、森脇百合氏(日本聖書協会主事補)、を迎えて、宗教者からの応答がおこなわれました。山極氏と山崎氏の講演に関する所感や疑義を各パネリストが述べ、最後に両氏がこれらに回答しました。

 第二部の後半は、WCRP日本委員会アジェンダ2030の発表でした。2030年へ向かう世界で立ち現れ得る諸課題の分析を通じて定められた6つのアジェンダ(重点行動)と8つのマインドセット(心構え)が発表されました。

 

6つのアジェンダ(重点行動)

 1.「国際的〝サバイバル〟目標達成に向けた世界の宗教ネットワークの強化」

 2.「気候危機の打開に向けたグローバルサウスとの連携」

 3.「非武装による戦争のない世界の実現に向けた政治との対話」

 4.「異常な経済的格差の解消に向けた経済界との対話」

 5.「人とのつながりの醸成に向けた草の根コミュニティ活動の強化」

 6.「ケア(慈しみの実践)が重視される社会に向けた公共における宗教活動の実施」

 

8つのマインドセット(心構え)

 1.「祈りにもとづく行動」、「行動を通した祈り」という祈りを行動の中心におく

                                … 祈りと行動の一致

 2. 世の中の苦しみ、悲しみをいたみ、苦境で喘ぐ人々の手を握り、温もりを伝える

                                … 握る手の温かさ

 3. 自らが問題に向かう                      … Go to Problem

 4. 世界のあらゆる人を隣人として迎え入れ、分かち合いの生き方を実践する

                                … 人類家族と分け合う

 5. 一人ひとりを大切にする                    … ひとり一人が大切

 6. 支援を通して、学び・理解しようとする謙虚さを持つ       … Understand=下に立つ

 7. 開かれた心でつながる                     … 開いてつながる

 8.将来世代への配慮を常に念頭におく                … 次世代の声とともに

 

 最後にWCRP日本委員会理事長、植松誠氏による閉会挨拶があり、WCRP創設50周年記念式典・シンポジウムは無事に閉幕しました。

 なお、式典冒頭で「平和の祈り」の合図となったサヌカイトの鐘は、当日、メインホールのロビーにも展示していました。式典で使われた卓上のサイズの鐘よりひと回り大きな鐘の前に、サンメッセ日南など各種関連パンフレットを並べ、多くの人に打鐘していただき、一燈園の活動を認知していただきました。当日配布された式典パンフレットにも「サヌカイトの鐘について」という項目があり、一燈園およびサンメッセ日南が提唱する「地球平和」の説明が添えられています。

 

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